脂漏性角化症
Last Updated on 2020年8月4日 by 院長
脂漏性角化症、別名は「老人性疣贅」、俗にいう「年寄りいぼ」です。良性の腫瘍です。
老人性といいつつ、早い人は20代から出てきます。老人性色素斑(しみ)から盛り上がってくることが多いです。
たいていは、ダーモスコピーで診断が可能です。
面皰様開大、稗粒腫様嚢腫、溝と隆起(脳回転状外観)、指紋様構造、虫食い状辺縁(老人性色素斑の辺縁)という所見が特徴的とされています。
下の写真では溝と隆起(脳回転状外観)がはっきりと見て取れます。
治療は、物理的に除去することになります。
切除、冷凍凝固、炭酸ガスレーザーなどです。当院なら、冷凍凝固になります。
上手くいくと、7-10日くらいで黒くかさぶたになって、自然に脱落します。
治療をせずに放置しておいても、ほとんどの場合は問題ありませんが、ときどき他の腫瘍(有棘細胞癌、基底細胞癌など)が脂漏性角化症の中から出てくることがあります。色や形に変化があれば、受診した方がいいです。