痒疹

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痒疹とは何か?というのは実は難しい質問です。

教科書(あたらしい皮膚科学)には、「強いそう痒を伴う、孤立性の丘疹や小結節をいう」とあります。

「慢性痒疹診療ガイドライン」では、「痒疹丘疹を主体とする反応性皮膚疾患」と定義されています。

痒みのある丘疹がパラパラあって、いわゆる湿疹・皮膚炎ではないもの、というイメージです。

分類としては、

1.結節性痒疹

2.多形慢性痒疹

3.その他の痒疹

になるようです。「色素性痒疹」、という病気もありますが、病態はかなり異なります。

 

結節性痒疹は、四肢に生じる強い瘙痒を伴う結節です。糖尿病や糖尿病性腎症の患者さんによくできる、「反応性穿孔性抗原線維症」という病気も同じような臨床像をとり、結節性痒疹と厳密には区別できないという意見があります。

多形慢性痒疹は、中高年の腹部、腰部に見られる痒疹です。痒疹丘疹以外にも浮腫性紅斑もあったりして、かなりあいまいな疾患概念です。

治療は、抗ヒスタミン薬内服、ステロイド外用を行いますが、一般的に難治なことが多く、

ナローバンドUVB、エキシマライト照射

ヒルドイド®クリーム外用

タクロリムス軟膏外用

活性型ビタミンD3外用

テトラサイクリン系、マクロライド系抗生剤内服

などなど、実際には痒疹に保険適用外のものばかり並びますが、これらを組み合わせたりして治療を行っているのが実情です。獨協医科大学埼玉医療センター皮膚科教授の片桐一元先生の痒疹アルゴリズムも参考になります。