疥癬

疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生してかゆみを生じる疾患です。特に就寝前に激しいかゆみが出ることが多いです。

ヒゼンダニ
ヒゼンダニ

ヒゼンダニを皮膚から検出すれば診断できます。皮膚にトンネルを作って中に寄生していますので、トンネルの部分から鏡検メスやピンセットを使って顕微鏡でみる方法や、ダーモスコピーが有用です。手、脇の下、男性の場合は陰部に寄生していることが多いです。

ヒゼンダニのダーモスコピー像
ヒゼンダニのダーモスコピー像

中央の二等辺三角形の黒い点がヒゼンダニです。大変小さいですね。実臨床での検出率は60%くらいと言われていて、検査で出ないからといって疥癬は否定できません。

治療は主にイベルメクチン(ストロメクトール®)内服か、フェノトリン(スミスリン®ローション5%)外用です。

イベルメクチンは虫卵には効きません。したがって通常は、診断がついたら空腹時に1回内服して、卵からダニが孵化したあたりの1週間後にもう1回内服することが多いです。

和歌山県立医科大学皮膚科の金澤伸雄先生によると、「疥癬を疑わずば疥癬の診断なし」「疥癬を疑えば疥癬を否定できず」だそうです。確かに、疥癬を疑わなければ診断はできませんし、ヒゼンダニの検出が出来ない時でも、すごく疑わしい場合は疥癬として治療をすることがあります。