伝染性軟属腫

Last Updated on 2020年8月5日 by 院長

伝染性軟属腫は、小児の体幹などに生じる、白いぷつぷつで、伝染性軟属腫ウイルス(pox virusの1種 )による感染症です。アトピー性皮膚炎や乾燥肌の子供に多いです。時に成人にも生じます。

伝染性軟属腫臨床写真
伝染性軟属腫

肉眼で診断がはっきりしないときは、ダーモスコープを使うと、ピンク色の血管拡張の中に白い芯(ウイルスの封入体)が入っているのが分かります。

ダーモスコピー像

治療は、皮膚科では(当院でも)物理的に除去する(軟属腫摘除)ことが多いです。

伝染性軟属腫の摘除

軟属腫摘除(みずいぼ取り)は、小児にとっては痛いので、局所麻酔薬のテープ(ペンレステープ®など)を1時間以上前に貼付してからすることが多いです。 1回2枚までは貼ることができますが、余りに多い場合は、麻酔が効いていないものも取ることになります。局所麻酔薬に対するアレルギー反応がでる可能性や、局所麻酔薬に新たに感作される可能性は否定できません。

イソジンを塗って、スピール膏を貼る、またはイソジンを塗るだけ、という方法もあります。

どうしても痛みが我慢できない、と言う場合には、局所免疫療法をすることもあります。

発症から平均6.5ヵ月で94.5%が自然治癒する、という話もありますので、「取らずにほっておく」のもありです。

ただし取らない場合は、バイ菌がついて「とびひ」になったり、一時的に「いぼだらけ」になる覚悟が必要かもしれません。

以上から、当院では数が少ないうちに摘除することをお勧めしていましたが、新型コロナウイルス感染対策という観点からは、処置自体どうやっても「濃厚接触」になる可能性が高いです。そこで当面の間、

  • マスクができる(2歳以上)
  • 処置中に泣いたり暴れたりしない
  • 親御さんが患児をしっかり固定できる
  • 数が少なく(10個以下)短時間で摘除ができる

患者さんに限って摘除を考慮いたします。

また、土曜日の摘除は原則行いません。

日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解では、「プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。」とあります。施設のご理解さえあれば、プールは可能です。