汗疹(あせも)
Last Updated on 2020年6月26日 by 院長
汗疹、いわゆる「あせも」です。「汗貯留症候群」とも言います。
エクリン汗腺の閉塞によって起こるとされ、その起こる深さで病型が異なります。
正常では、汗は皮膚の表面にでてきます。
角層の中に貯まると、水晶様汗疹と呼ばれます。炎症はないです。一度見たら忘れないくらい特徴的です。高熱が出たあとに出現することがあります。
表皮内に汗が貯まると、炎症を起こして赤い丘疹になります。紅色汗疹と呼ばれます。特殊型に、膿疱を生じる膿疱性汗疹があります。Fitzpatrickにはsterile(無菌性)と書いてありました。
真皮内に汗が貯まると、深在性汗疹と呼ばれます。
深在性汗疹という診断を自分でつけたことはありません。深在性汗疱というのは耳にしたことはありますが、、
水晶様汗疹の治療は不要です。
紅色汗疹の治療は、ステロイドのローション剤を使うことが多いです。大抵すぐ治ります。
膿疱性汗疹の場合は、細胞診で好中球が主で細菌の貪食像があれば、二次感染として抗菌薬の投与も必要になるかと思います。