毛孔性角化症(毛孔性苔癬)
Last Updated on 2020年5月27日 by 院長
毛孔性角化症(毛孔性苔癬)は、主に上腕やふとももの伸側に好発する、毛孔に一致した正常皮膚色~淡紅色で、1~3 mm大の角化性丘疹です。多くは学童期に発症し、思春期頃に目立つようになると言われています。ちなみに下の写真は院長の上腕です。
病理をとると「毛孔が開大し、その中に角栓と捻転毛を認める」と教科書的には記載があります。
ダーモスコピーでも確かに角化、捻転毛(ねじれた毛)と毛細血管拡張を確認することができます。
遺伝傾向があり、常染色体優性遺伝が推測されています。
治療は対症療法で、尿素剤を外用すると徐々にとれてきます。捻転毛をレーザーなどで脱毛すると良くなる?という話もありますが、はっきりしていません。少なくともエビデンスのある話ではありません。