帯状疱疹ワクチン

Last Updated on 2025年8月2日 by 院長

帯状疱疹は50歳を境に、発症率が急激に上昇します。

発症してしまうと、特に基礎疾患がある方や、ご高齢の方は帯状疱疹後神経痛などの後遺症が残ることが多く、場合によっては大変苦痛です。従って予防が大切と言われています。

使用できる帯状疱疹ワクチンには2種類あります。

①水痘ワクチン(生ワクチン)

子供の時に接種している水痘ワクチンを、帯状疱疹の予防目的で接種することができるようになっています。ただし生ワクチンなので、免疫不全のある方には接種することができません。また、高齢の方(80歳以上)は、このワクチンでは免疫が付かないと言われています。(当院では扱いなし

②帯状疱疹ワクチン(サブユニットワクチン)

ウイルスそのものではなく、ウイルスのサブユニット(構成成分)とアジュバント(免疫反応を増強する薬剤)を組み合わせたサブユニットワクチン(シングリックス)が発売されました。ウイルス抗原の部分は遺伝子組換えで作っており、Chinese hamster ovary (CHO)細胞という、組換え蛋白を作る定番の動物細胞を使っています。

シングリックス構成(GSKのホームページから)

帯状疱疹の予防効果が生ワクチンに比べて極めて高い(50歳以上で97%、70歳以上で90%)こと、免疫不全のある方にも接種できることが利点です。

ただし、筋肉注射であること、2回接種が必要(2ヶ月あける)であること、接種後に筋肉痛、倦怠感、頭痛、発熱などの副作用が高いこと、が欠点です。アジュバントが入っている以上、これらの副反応が起こるのは致し方ないように思います。

筋肉注射についてですが、欧米ではワクチン接種というと普通は筋肉注射です。新型コロナウイルスワクチンも筋肉注射ですし。逆に皮下注射が多い日本が特殊であると思われます。

帯状疱疹のワクチンは、2025年度から国の定期接種の対象になりました。対象は原則65歳以上の方で、広島市から接種券が送られてきた方です。接種券のある方の自己負担は1回18,100円(2回で36,200円)になります。接種券をお持ちの方で、シングリックスの接種をご希望の方は、診療時間内に電話(082-502-8010)でご相談ください。

接種券のない方は、費用は1回接種で21,000円(2回で42,000円)になります。原則50歳以上の方が対象です。

シングリックス製剤(GSKのホームページから)