尋常性疣贅

尋常性疣贅は、いわゆる「いぼ」の一種です。ウイルス性疣贅とも言いますが、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)による感染症です。

いぼについては、江川清文先生が有名で、エキスパートオピニオン的な治療が主と思っていましたが、最新の日本皮膚科学会雑誌(129巻題6号)で尋常性疣贅の診療ガイドラインが発表されておりました。今後はエビデンスに基づいて、治療を行うということになるのでしょうか。

さて、尋常性疣贅の診断では、ダーモスコピーが有用です。下の写真のように、小さな血管、出血、凝結塊がみられるのが特長です。

尋常性疣贅
尋常性疣贅

それに対して、鶏眼(うおのめ)や胼胝(たこ)では、そのような所見はありませんので、参考になります。治療経過中に病変が残存しているかどうかを確認するときにも有用です。

いぼの診断がついたなら、次は治療です。

先日のガイドラインで推奨度が比較的高い(B以上)治療は、

液体窒素凍結療法(A)

電気凝固(B)

レーザー(B)

サリチル酸外用(A)

ヨクイニンエキス内服(B)

接触免疫療法(B)

になります。

当院では、第一選択として液体窒素凍結療法、そしてヨクイニン内服をよく行っております。難治例や痛みで凍結療法が施行出来ない場合などに接触免疫療法も施行可能です。円形脱毛症の局所免疫療法と基本的に同じですが、感作する部位が頭部ではなく上腕内側などになることと、脱毛巣ではなく疣贅に塗布する点が異なります。

足の裏のいぼの場合は、液体窒素凍結療法では治癒までに何度も何度も施行する必要がある場合が多く、遠回りのようですが、接触免疫療法の方が逆にあっさりと治る印象があります。